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有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

介護サービス情報の公表制度の基本情報にある「3.事業所におけて介護サービス(予防を含む)に従事する従業者に関する事項」から見える『人が辞める事業所・人が育つ事業所』

介護サービス情報の公表制度で公表されている介護事業所、施設の基本情報の「3.事業所におけて介護サービス(予防を含む)に従事する従業者に関する事項」に、 「従業者の当該報告に係る介護サービスの業務に従事した経験年数等」という項目があり、 その表の最初に「前年度の採用者数」と「前年度の退職者数」の記載されている数字は非常に興味深いので、 時々、色々な介護サービス事業所の公表内容を見ています。

職種によって分類されていますから、介護職員が何人採用され、何人退職したかが一目瞭然です。 採用者は0で、退職者も0という事業所もあれば、採用者0なのに退職者3名、採用者5名で退職者0という事業所もあります。

その次に「業務に従事した経験年数」もよく見ると、1年未満の者、1年~3年未満の者が多い事業所があるかと思えば、 5年~10年未満や10年以上の者が多い事業所もあります。 これはあくまでも経験年数であり、その事業所の勤務年数ではありません。

これらのデータを事前に見たうえで、介護サービス情報の公表の調査先である事業所に行き、 最初に管理者や施設長、事務長に会った瞬間にその事業所、施設の労務管理状況が想像できることがあります。

分かりやすく言えば、「よく辞めるけれど、よく雇入れる」事業所も意外にあり、 「辞めるけれど、雇入れない(雇えない)」という事業所もあります。 しかし、逆に「辞めないのに雇入れている」という事業所もあります。 このような事業所の管理者や施設長はどんな人かと興味があり、訪問調査で対応されると、会う前に想像していた通りの人柄だったりします。

介護人材の不足は深刻な問題であり、管理者や経営者の頭を悩ます大きな課題です。 そのような状況でも、「辞めないのに雇入れている」事業所の管理者や経営者は何を考えて、どのような労務管理をしているのでしょうか。 それを知りたいという管理者は多いでしょう。

もっとも分かりやすく結論を言ってしまえば、従業者との信頼関係が築けていることが最大の武器になっていると感じます。 さらに言えば、「心を通わせた事業運営を行っている」ということでしょう。

「何だ、そんなことか」と思う方もいるかも知れません。 「私も従業者と信頼関係を築いています。でも辞める人がいます。」という管理者がいますが、 それは、従業者自身が本当に信頼関係を築けていると感じているかどうかを確認しているのでしょうか。

当たり前のことですが、信頼関係が構築されている事業所の従業者は、生き生きと仕事をしているでしょう。 そうしたことも、訪問調査に行った事業所に一歩足を踏み入れると、その事業所内に流れている空気で感じ取れます。

2015年12月11日掲載

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