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有限会社業務改善創研のコラム(介護コンサルタント福岡浩)

介護コンサルタント福岡浩のコラム

ケアプラン作成ソフトは色々とあるけれど

新人ケアマネジャーが初めて業務に就いて、すぐに自力でケアプランを作成できるのでしょうか。 実務研修で学んだとはいえ、先輩ケアマネにアドバイスやら手解きを受けながら、何とか初ケアプランを作成するのではないでしょうか。 また、少なくともケアマネジャーの経験が全くない人が、一人ケアマネ事業所を開設することはないでしょう。

しかし、新人ケアマネジャーがケアプランデビューする際に、その指導に当たるベテランケアマネジャーさん次第で、 そのケアプランの品質も左右されるのではないかと思います。

新人ケアマネジャーから、「第1表の本人の意向や家族の意向はどのように書いたらよいのでしょうか」
と、聞かれたベテランケアマネジャーさんが、
「ケアプラン作成ソフトのなかにサンプル文書があるから、その中から一番気に入った言葉を拾って書いておけばいいわよ。」
と、言われたら、新人ケアマネジャーは何の疑いもなく、その通りに対応するでしょう。

さて、ケアプラン作成ソフトを開発、販売しているメーカー、販売会社では、ケアプランが簡単に作成できて、ケアマネジャーが楽に使えるソフトであることを強調し、アピールするので、 その時点で顧客の視点による利用者本位のケアプランではなくなります。

数多くのケアプランを見てきた筆者は、これはケアマネジャーが作成したケアプランではなく、作成ソフトが作成したケアプランだとすぐにわかります。 勿論、利用者本人もその家族もそんなことはわかりません。 わからないけれど、よくよくそのケアプランを見ているうちに、何かおかしいぞと気づく人も本当に少ないでしょう。 だから、さほど問題にもならず、その作成の仕方がケアマネジャーの資質向上に結び付かない原因の一つでもあることに、 ケアマネジャーである当事者には問題意識がないのではないかと思えてきます。

ケアプラン作成ソフトを開発、販売するメーカーや販売会社は、介護保険制度を十分に理解していると言いながらも、 売れる商品を作り、より多く売りたいという思惑があるから、結果的に制度の理念や目的に反する商品を販売することになっていないのでしょうか。

介護ソフト、介護報酬請求ソフトなども同じような状況にあり、販売する側はシェアの拡大には、 使いやすいソフトを開発することだと考えているのでしょう。 これを突き詰めていくと、介護保険制度が目指している方向性にそぐわないソフトを使用し、 介護事業所本位の運営の仕組みが出来上がってしまうのではないかと危惧します。

2013年7月27日掲載

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